大型図録本 大雅と応挙 江戸?の絵画3・建築2 大雅/蕪村ら文人画派 応挙/呉春ら写生画派、個性と奇想の画人 江戸?琳派 復古大和絵
講談社
1993年 初版
245ページ
約38 x 27.5 x 4 cm
化粧函入 ハードカバー 大型本
カラー・モノクロ
※絶版
※別刷の月報付
縄文・弥生時代?から昭和?まで「美の神髄」をたずねる悠久の旅―講談社創業八十周年記念出版 日本美術全集のうちの一冊。
編集=小林忠
文人の墨戯。真写の時代?。個性と伝統。技術と意匠。
大雅・蕪村らの文人画派、応挙、呉春らの写生画派、個性と奇想の画人、そして江戸?琳派と復古大和絵。かつてない活況を呈した画壇と、民間の工匠が登場し、新しい技法と様式が創出された建築界。
カラー写真図版121図、モノクロ写真図版182図。さらに論考テキストにも参考挿図図版多数収録。
特にカラー写真図版は大型本のため、細部に至るまで再現度の高いもので、アナログ写真時代?の頂点を極めた時代?の、モニター画面では表現しきれない高品質なプリントです。
詳細な作品解説、当時最高峰の専門家執筆陣による論考テキストなど、見応え読み応えのある内容充実の大型図録本。
編集顧問 前川誠郎
編集委員 大河直躬
小林忠
鈴木嘉吉
高階秀爾
辻惟雄
戸田禎佑
中野政樹
平田寛
水野敬三郎
撮影 講談社写真部・他
装幀 田中一光
【目次】
カラー図版
単色図版
図版解説
年表
江戸?時代?中・後期の画壇 佐々木丞平
絵画と現実
伝統への復元?
若冲・蕭白・蘆雪の場合 佐藤康宏
江戸?琳派と復古大和絵派の場合 小林忠
日本の文人画家の真景図について メリンダ・タケウチ
真写の時代?
江戸?時代?の画壇とその社会的文化的背景 佐々木丞平
江戸?時代?後期の建築 大河直躬
民家の造形美 鈴木充
英文リスト
巻末特集・日本美術の技法
織・植物染 鈴木三八子編
【凡例】
一 本巻では享保元?年(一七一六)から慶応三年(一八六七)にいたる江戸?時代?中・後期に活動の中心をおいた画家の作品と、同時代?の建築(一部、十七世紀?を含む)を扱った。ただし、この時期の絵画のうち、浮世絵は第20巻「浮世絵」に、洋風画および洋風表現の顕著な作品は第21巻「江戸?から明?治へ」に収録した。
ニ カラー図版ページは、便宜上、以下の五部に分けて構成した。「大雅と文人画」「応挙と写生画」「若冲・蕭白・蘆雪」「江戸?琳派と復古大和絵派」「民家と民衆的建築」。また、「応挙と写生画」に「長崎派の画家」を加えた。
三 図版説明?(キャプション)は、図版番号、作品名、作者名、国指定、制作(建立)年または世紀?、材質・技法(絵画のみ)、寸法、所蔵者と所在都府県名の順に記載した。
四 絵画の作品名は、もっとも一般的な名称によったうえで可能な限り形態をくわえた。例、柳下童子図↓柳下童子図屏風。また、国指定建造物の名称、建立年代?、構造様式および寸法は、原則として「国宝・重要文化財建造物目録」(文化庁編)によった。
五 作品名、地名、人名など固有名詞の読み方は通説とされるものによったが、読み方に異説のあるものは執筆者の見解によった。
六 本巻でいう一双屏風の右隻左隻は、向かって見た右左であり、屏風それ自体の右左ではない。
七 本巻に収録した図版が論文・図版解説中に記された場合、カラー図版は「第○図」、単色図版は「単色○」、論文中挿図は「挿図○」と適宜記した。
八 江戸?時代?前期の絵画は、第17巻「狩野派と風俗画」。第18巻『宗達と光琳』に、また江戸?時代?前期の建築は、第16巻「桂離宮と東照宮」で扱った。前掲の第20巻、第21巻ともあわせて参照していただきたい。
【カラ図 版目録】
大雅と文人画
十便十宜帖釣便図 池大雅
柳下童子図 屏風池大雅
楼閣山水図 屏風岳陽楼図 池大雅
山水人物図 襖池大雅
五百羅漢図 池大雅
洞庭赤壁図 巻池大雅
惠石図 池大雅
墨梅図 祇園南海
春秋江山図屏風 彭城百川
果物籠図 柳沢淇園
夜色楼台図 与謝蕪村
峨嵋露頂図巻 与謝蕪村
竹林茅屋・柳蔭騎驢図屏風 与謝蕪村
倣銭貢山水図 与謝蕪村
秋色半分図 浦上玉堂
東雲降雪図 浦上悪
山紅於染図 浦上玉堂
那智山・橋柱巌図屏風 桑山玉洲
兎道朝敏図 青木木米
船窓小戯帖 田能村竹田
翰墨随身帖 田能村竹田
煙霞帖 田能村竹田
聊以寓意帖 田能村竹田
亦復一楽帖 田能村竹田
梅花竹石図 高橋草坪
山水図屏風 谷文晁
杜如晦図 谷文晁
校書図 (芸妓図 )渡辺崋山
月下鳴機図 渡辺崋山
千山万水図 渡辺崋山
蓮池遊魚図 椿椿山
葡萄図 立原杏所
松下吹笛図 林十江
応挙と写生画
花鳥図 円山応挙
牡丹孔雀図 円山応挙
藤花図屏風 円山応挙
大瀑布図 円山応挙
雲龍図屏風 円山応挙
瀑布図床貼付 円山応挙
松に孔雀図襖 円山応挙
雪松図屏風 円山応挙
藤花群禽図壁貼付 奥文鳴
美人図 山口素絢
柳鷺群禽図屏風 呉春
鹿図 呉春
漁夫図屏風 呉春
白梅図屏風 呉春
波に虎図屏風 岸駒
雪中三獣図襖 森狙仙
長崎派の画家
雪中遊兎図 沈南蘋
波に鵜図 熊斐
芭蕉小禽図 宋?紫石
牡丹綬帯鳥図 鶴亭
若冲・蒼白・蘆雪
紫陽花双鶏図 伊藤若冲
菊花流水図 伊藤若冲
群魚図 伊藤若冲
松鶴図 襖伊藤若冲
仙人掌群鶏図襖伊藤若冲
唐?獅子図 曽我蕭白
寒山拾得図 曽我蕭白
商山四暗図屏風 曽我蕭白
海浜奇勝図屏風 長沢蘆雪
龍虎図襖 虎図 長沢蘆雪
月夜山水図 長沢蘆雪
江戸?琳派と復古大和絵派
撫子に団扇図 酒井抱一
夏秋草図屏風 酒井抱一
風神雷神図屏風 酒井抱一
燕子花に水禽図 酒井抱一
白蓮図 酒井抱一
梅に椿図屏風 鈴木其一
夏秋渓流図屏風 鈴木其一
百花百草図屏風 田中訥言
婚怪草詞浮田一恵
茸狩図襖 岡田為恭
源氏物語子の日図屏風 狩野晴川院
民家と民衆的建築
今西家住宅
今西家住宅土間
吉村家住宅
遠山家住宅
宮良殿内
堀内家住宅
成巽閣群青の間
善光寺本堂
新勝寺三重塔
歓喜院聖天堂奥殿・中殿
大滝神社本殿・拝殿
水上布奈山神社本殿彫刻龍
下教来石諏訪神社本殿脇障子彫刻
閑谷学校講堂
旧金毘羅大芝居
下黒田人形舞台
錦帯橋
【単色図版凡例】
一 単色図版は、本巻では次の八部に分けて構成した。
「初期文人画」「長崎派」「大雅と文人画」「応挙と写生画」「若冲・蒼白・蘆雪」「江戸?琳派」「復古大和絵派」「江戸?時代?中・後期の建築」
二 作品は、原則として全図で掲載した。
三 カラー図版で部分のみを掲載した作品(例、夜色楼
台図与謝蕪村筆)、また複数ある図のうち一部しか掲載しなかった作品(例、十便十宜帖尨大雅・与謝蕪村筆)などは、可能な限り単色図版に全図を揃えて収録し、(第○図)と記した。