制作時に生じたノイズ処理等を含めたリミックス感がございますが、非常に良心的な音質となっております。
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い。
故Jon Lord(Key、当時Deep Purple、ex-Artwoods、後にPaice,Ashton & Lord、Whitesnake他)、御存知!Andy Summers(G、後にThe Police、ex-Eric Burdon & the Animals、David Bedford、Soft Machineツアー参加他)、
Pete York(Ds、ex-Spencer Davis Group他)、Mark Nauseff(Per、
後にI
an Gillan Band、G-Force、現代音楽系ジャズで活躍)、Paul Karass(B)となります。
また、現代音楽家Eberhard Shoener指揮によるハンガリー交響楽団の全面参加がございます。
故Jon LordとかのMartin Birchの共同プロデュースでございます。
但し、Martin Birch(Deep Purple、Fleetwood Mac、Whitesnake、Iron Maiden等手掛ける)がリミックスを手掛けており、
ロック的な躍動感を強める感のある音造りに仕上がっております。
HR路線変更後のDeep Purpleが(
メンバー変遷の紆余曲折・
メンバー間の対立が
あれど)
大成功を収め、順風満帆の故Jon Lord。
第一期Deep Purpleの大傑作3rdそしてメンバー交代後の”Concerto for Orchestra”で培ったロック音楽とクラシック音楽の融合路線の音楽性は故Jon Lord自身のソロ作にて継承しており、
第三期Deep Purpleの大傑作「Stormbringer」制作後リリース前の合間、1974年9月3~6日に制作されたのが今作でございます。
当時は同じ王立音楽院出身(共に中退)のかの名手Rick Wakemanが”ヘンリー八世と六人の妻達””地底探検”というコンセプト大作を発表。
大成功を収め、
また”アーサー王と円卓の騎士達”制作を同年10月に控えると言う時期でございます。
同じくオーケストラ共演というの感のある作品群。
そもそも故Jon Lord自身は初期Deep Purpleでバンドとしてそのアイデアを生かしてきた身でございます。
ならば私も、という考えが見え隠れする感のある作品ではございます。
但し、後の3rd”Before I Forget”で顕著となる名手故Keith Emerson(というかEmerson,Lake & Palmer)への憧憬の念が見え隠れする作風がミソ。
故Jon Lord自身のソロパートはDeep Purpleとは異なる非常に活き活きとした演奏が聴かれ、近い時期に大成功を収めたEmerson,Lake & Palmerの大傑作”Brain Salad Surgery”を彷彿とさせるものがございます。
(オーケストラ絡みで後に制作されるEmerson,Lake & Palmerの大傑作大作”Works”に繋がる感もございます..........................)
但し、名手故Keith Emersonの様な”Keith Emersonの現代音楽サーカス”という強烈なものではなく、巨匠ショパン等のロマンティシズム的な音楽性を基とするという感のあるメロディ重視の音楽性でございます。
(オーケストラアレンジ等)現代音楽家の助けは受けておりますが(前述の)メロディ重視の音楽性という事があり難解さが無い音楽性。
故Jon Lord作品群の中で人気の高いバンド形式の次作”Before I Forget”に繋がる音楽性でもございます。
Deep Purpleは重要だが、こちらの路線も捨てがたい。
されど、彼等(Rick Wakeman/Keith Emerson)の様な成功を収められたら..........という本音が垣間見られる感がございます。
当時のかの自主レーベル”Purple Records”絡みのミュージシャン人脈ではございます。
されど、かのAndy Summers参加はかの現代音楽家でMike Oldfieldの師と言われる故David Bedford絡みで現代音楽家Eberhard Shoener絡みの参加と思われ、
またThe Police参加前
Andy Summersの貴重な
公式セッション参加音源の一つでございます。
(故Jon Lordとは約一年程歳下でございますが...................................)
後のThe Policeでの活躍が垣間見られる演奏がソロパートで聴かれる事がミソでございます。
(この現代音楽絡みの人脈がAndy Summers参加後の仕事の無いThe Policeの他の面々に音楽活動と糧を与えたという感が...............)
この機会に是非。